バンジョーとカズーイのPC移植作者「AIで移植は速くならない」
N64『バンジョーとカズーイの大冒険』の非公式PC版「Banjo: Recompiled」を手がけるDarioSamo氏が10月5日、生成AIで古いゲームのPC移植が速くなるという主張は「誤り」だとBlueskyに書きました。AIで作られた続編の移植が、YouTubeで自分たちの仕事と結び付けて紹介されたことが発端です。

発端は続編のAI移植
DarioSamo氏は10月2日朝、YouTubeチャンネルVideo Game Esotericaが紹介した『バンジョーとカズーイの大冒険2』(Banjo-Tooie)の再コンパイル版について、自分たちとは無関係で全部AIで生成されたものだと注意を出しました。Zelda: RecompiledとBanjo: Recompiledはどちらも生成AIを使わない方針で、自分たちが人の手で積み上げた調査にAIを投げつけるのは「失礼だ」としています。
10月5日の投稿の主張
- 再コンパイル(static recompilation)は、ゲームのコードを自動で別の機種で同じように動くコードに変換する移植の方法で、完全な逆コンパイル(実行ファイルを人が読めるソースコードに戻す作業)は要らない
- 2年前に道具が公開された頃から、人の開発者が1日足らずで動かした例が何件もある。手間がかかるのは多くの人に使ってもらえる形への仕上げで、そこはAIで短くなっていない
- Donkey Kong 64の移植「DK64 Rekongpiled」はAIを使わず、AIを使った別の計画と競う形になったが、ゲームをよく知るチームが良い状態まで仕上げ、AI側は先へ進めなかった
- 逆コンパイルはAIで速くなった面もあるが、元のROMと同じものに組み上がるだけで、人にもAI自身にも読めないコードになりやすい。それではパッチや移植に使えない
- AI任せの作り方は公開前にコミュニティとやりとりしないため、UIやMODの仕組みが別物になったり、MOD対応が壊れたりする。FPGAの界隈でもAIで作った互換コアが増えて同じ不満が出ている
同氏は「動かせたのは旅の最初の一歩で、終わりではない」と書き、何十年も遊ばれてきたゲームなので急いで一番乗りする理由は無いと結んでいます。英Rock Paper Shotgunが10月5日にこの投稿を報じました。
Banjo: Recompiledとは
N64のゲームをPC向けに変換する道具「N64: Recompiled」で作られた非公式のPC版で、1.0は1月25日に公開されました。高フレームレート、ワイド画面とウルトラワイド、MOD、Linux・Steam Deckに対応します。GitHubのページには、生成AIを使った貢献は一切受け付けないと明記されています。
Banjo: RecompiledはGitHubで配布されていて、Windows・Linux・Macで動きます。ゲームの素材は入っていないので、元のゲームを自分で用意する必要があります。必要なのはDirect3D 12かVulkan 1.2に対応したGPUで、GeForceならGT 630以降が目安です。MODを入れる仕組みも用意されています。
既に MOD を入れている人へ: 「Recompiled」と名の付く移植には、元のチームと無関係にAIで作られたものもあります。入手する前に配布元が公式のGitHubリポジトリか確かめてください。
https://bsky.app/profile/dariosamo.bsky.social/post/3mx3qilejkc2d
https://bsky.app/profile/dariosamo.bsky.social/post/3mwtxn3uz4k2h
https://github.com/BanjoRecomp/BanjoRecomp
https://www.rockpapershotgun.com/claims-that-genai-speeds-up-pc-ports-of-classic-games-are-either-false-or-missing-the-point-says-banjo-kazooie-recompiled-developer

