P.T.のPCネイティブ移植が1.0に 手持ちのPS4版から動く
2014年にPS4で配信され、翌年に配信が止まった『P.T.』を、Windows と Linux でネイティブに動かす有志の移植版が10月7日に1.0として公開されました。エミュレーターではなく、ゲームの処理を C++ で、描画を Vulkan で作り直したもので、遊ぶには自分の PS4 版のデータが要ります。

あの廊下を、マウスと WASD で
作者は Lorean The Gamer(GitHub では LoreanXavier)。最初に目を覚ます場面から外の通りに出るまで、マイクに向かって言葉を発する場面も含めて最後まで遊べます。PS4 版は30fps固定でしたが、移植版はフレームレートの上限がなく、解像度も自由です。作者が10月4日に公開した30分のプレイ動画は、1.0 になる前の開発版です。
ゲームのデータは入っていない
配布物にはゲームのデータが一切入っておらず、起動のたびに自分の PS4 版から部屋のモデルや音、スクリプトを読み込みます。README によると、動作を確かめたのは北米版(CUSA01127)を本体から吸い出したフォルダーで、ストアの PKG は暗号化されているため使えません。欧州版と日本版も導入はできますが、作者はそのデータを確かめていないと書いています。Konami や Kojima Productions とは無関係で、承認も受けていないと明記されています。
PC版で足されたもの
- AMD FSR 3.1、NVIDIA DLSS 4.5、Intel XeSS、DLAA。対応 GPU ではフレーム生成も
- 画質プリセット(Low〜Ultra と「Original (PS4)」)、レイトレーシングの影・AO・床の反射
- フォトモード、フリーカメラ、クリア後に好きなループへ飛べる機能、サブリミナル画像や音声を集めた「ミュージアム」
- ループごとにタイムを区切るスピードランタイマー(LiveSplit 連携)
- 三人称視点と OpenXR の VR(どちらも実験段階。作者は VR ヘッドセットを持っていない)
- 字幕とメニューは元の日本語を含む12言語。音声は英語のまま
- マイクが無ければキーで代用できる。音声認識はオフラインの Whisper
小島監督も反応
GamesRadar+ などによると、小島秀夫監督が1.0公開の数日前、この移植を紹介した記事を X で共有しました。作者は「GOATが自分の移植に気づいてくれた」と喜んでいます。Konami はこの件について何も発表していません。
移植版には MOD の仕組みが最初から入っています。実行ファイルの隣の mods フォルダーに置いたファイルでゲームのファイルやテクスチャ、音を差し替えられ、ゲーム内の出来事に反応する Lua スクリプトも動きます。必要なのは Windows 10/11(64ビット)か glibc 2.38 以上の Linux と、Vulkan 1.3 に対応した GPU。Steam Deck ではデスクトップモードで導入し、Steam 以外のゲームとして登録すれば動くと README にあります。
https://github.com/LoreanXavier/pt-pc
https://github.com/LoreanXavier/pt-pc/releases
https://www.youtube.com/watch?v=n4xcCoUNYmI
https://www.gamesradar.com/games/silent-hill/hideo-kojima-shares-native-pc-port-of-p-t-leaving-the-modder-who-made-it-speechless/
https://ihorror.com/pt-pc-port-1-0-github-lorean-kojima/

