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プラットフォームの変更Valve2game.info 編集部

Linux 7.3が公開 VRAMが足りなくてもゲームを優先できるように

Linux カーネル 7.3 が日本時間 10 月 19 日朝に公開され、VRAM が足りない時にゲームのメモリを優先して残せる仕組みが入りました。別の補助の道具と組み合わせると、VRAM 8GB 前後の GPU で遊ぶうちにだんだん重くなる症状が減ると、作った開発者は書いています。

Tux: Larry Ewing and The GIMP

7.3 に入ったのは、Valve の委託で AMD の GPU 向け Vulkan ドライバー RADV を作っている Natalie Vock 氏の変更です。同氏がブログで案内していた 6 本のパッチがカーネルの変更履歴に並び、NVIDIA の GPU 向けのオープンソースのドライバー nouveau 用の 1 本も入りました。Linus Torvalds 氏が 7.3 を出したのは日本時間 10 月 19 日 8 時 14 分です。

ゲームのメモリがメインメモリへはみ出していた

Vock 氏の 4 月 9 日のブログによると、これまでのカーネルは VRAM が埋まると、ゲームが新しく求めたメモリをそのままメインメモリ側に置いていました。GPU から見たメインメモリは PCI Express の先にあり、同氏の PC では VRAM の 256GB/s に対して最大 16GB/s しか出ません。ブラウザのエンジンを積んだアプリを並べて開き、VRAM の約 4 分の 1 が埋まった状態で Cyberpunk 2077 を動かすと、ゲームのメモリがメインメモリ側へはみ出していました。

cgroup(プロセスのまとまりごとに資源を割り振る Linux の仕組み)ごとに VRAM の「守る量」を決める仕組みは前からありましたが、新しく求めたメモリには効いていませんでした。7.3 の変更で、守る量までは、ほかのアプリのメモリを先に追い出してでも VRAM に置くようになります。同じ試験をやり直すと、メインメモリ側に残ったのはゲームが自分でそこを選んだ約 650MB だけでした。ゲーム自体が VRAM の容量を超えて使わなければ、遊ぶうちに重くなる症状が減ると同氏は書いています。

使うには補助の道具が要る

  • Linux カーネル 7.3 以降(使っているディストリビューションが 7.3 を配るのを待つ)
  • systemd の上で動く「dmemcg-booster」
  • 前面のアプリを見分ける道具。KDE Plasma なら「plasma-foreground-booster」、ほかのデスクトップでは最近の gamescope
  • 対応するドライバー: AMD の amdgpu、Intel の xe、nouveau。NVIDIA の公式ドライバーは非対応

カーネルを 7.3 にするだけでは効きません。いちばん手軽なのは KDE Plasma の CachyOS で、付属の設定アプリから 1 クリックで有効にできると Vock 氏は案内しています。内蔵 GPU で効くかは「分からない」とし、Intel の xe で試した人がいるかも分からないと書いています。Phoronix は、同じ変更が SteamOS のカーネルにはすでに入っていると報じました。

新しい Steam Controller と MSI Claw にも対応

入力機器では、2026 年の Steam Controller への最初の対応が hid-steam ドライバーに入りました。作ったのは Vicki Pfau 氏で、変更の説明には Steam Deck の今の対応と同じくらいの機能があると書かれています。携帯ゲーム機 MSI Claw の設定用ドライバーも加わりました。

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